直流電源装置(整流器)のCC・CVボタンの意味 エレクトロフォーミングで使う直流電源には、CC(Constant Current:定電流) と CV(Constant Voltage:定電圧) の2つのモードがあります。それぞれ「電流を優先して一定に保つか」「電圧を優先して一定に保つか」の違いです。 ■ CCモード(定電流) 設定した電流(アンペア)を一定に保つモード。素材の大きさや液の状態に関係なく、常に設定値の電流を流そうとする。👉 Eフォームでは CCモード(定電流) を使うのが基本。 ▼メリット電流が安定するため、仕上がりが均一でコントロールしやすい。表面積に応じた「2A/dm²」で管理したいときに最適。接続が悪くても設定した電流を流してくれる。(その代わりに電圧が高くなるけど)▼デメリット計算ミスで高電流を流してしまうとハナサキなどのエラーに繋がりやすい。接続が悪くなった場合、無理して電流を流し続けてしまい、電圧が急上昇する。(最悪の場合、電流がダウンする(0になる。)➡特に寒い時(10℃以下)に起こる ■ CVモード(定電圧) 設定した電圧(ボルト)を一定に保つモード。電解液や素材の抵抗によって、流れる電流(アンペア)が変動する。液の調子が悪くなったり、接続が悪い時には、電流が弱くなってしまい、Eフォームが進まない。素材に対しての適正電流の目安が分かっていないとエラーに気付きにくい。👉 初心者はCVモードに頼らない方が安全。 ■ 実際の使い方 整流器の電源を入れるCCモード(定電流) に切り替える作品の表面積を計算し、目安の電流値(例:1dsあたり2A)を設定する電圧は自動で調整されるので、基本は気にしなくてよい まとめ CC(定電流)=アンペアを一定に保つ → EFで推奨モードCV(定電圧)=ボルトを一定に保つ → 電流が安定せず、仕上がりがブレやすいEFは「表面積に応じた電流密度」で管理するため、CCモードが基本