fbpx

直流電源装置(整流器)のCC・CVボタンの意味

エレクトロフォーミングで使う直流電源には、
CC(Constant Current:定電流)CV(Constant Voltage:定電圧) の2つのモードがあります。
それぞれ「電流を優先して一定に保つか」「電圧を優先して一定に保つか」の違いです。

■ CCモード(定電流)

  • 設定した電流(アンペア)を一定に保つモード。
  • 素材の大きさや液の状態に関係なく、常に設定値の電流を流そうとする。

👉 Eフォームでは CCモード(定電流) を使うのが基本。

▼メリット

  • 電流が安定するため、仕上がりが均一でコントロールしやすい
  • 表面積に応じた「2A/dm²」で管理したいときに最適。
  • 接続が悪くても設定した電流を流してくれる。(その代わりに電圧が高くなるけど)

▼デメリット

  • 計算ミスで高電流を流してしまうとハナサキなどのエラーに繋がりやすい。
  • 接続が悪くなった場合、無理して電流を流し続けてしまい、電圧が急上昇する。(最悪の場合、電流がダウンする(0になる。)

➡特に寒い時(10℃以下)に起こる

■ CVモード(定電圧)

  • 設定した電圧(ボルト)を一定に保つモード。
  • 電解液や素材の抵抗によって、流れる電流(アンペア)が変動する。
  • 液の調子が悪くなったり、接続が悪い時には、電流が弱くなってしまい、Eフォームが進まない。
  • 素材に対しての適正電流の目安が分かっていないとエラーに気付きにくい。

👉 初心者はCVモードに頼らない方が安全

■ 実際の使い方

  1. 整流器の電源を入れる
  2. CCモード(定電流) に切り替える
  3. 作品の表面積を計算し、目安の電流値(例:1dsあたり2A)を設定する
  4. 電圧は自動で調整されるので、基本は気にしなくてよい

まとめ

  • CC(定電流)=アンペアを一定に保つ → EFで推奨モード
  • CV(定電圧)=ボルトを一定に保つ → 電流が安定せず、仕上がりがブレやすい
  • EFは「表面積に応じた電流密度」で管理するため、CCモードが基本

Scroll to Top